やっぱりマンマが好き!
今日もホジョのおうちへ遊びにきた
「それでね、穴をほりほりしてたらね・・・ん?」
ホジョとの会話中、またもや余所見するフェンリル少年
「んで?・・オイ、ちょ、どこ見て・・」
「ねね!だぁれ!?あのきれいなひとだぁれ!?」
「母さんだけど・・・」
「ちょっとお話してきていい!?」
「またかよ!ほんっと落ち着きねぇなw」
またもや放置されるホジョ。しかし怒るどころかその目はフェンリルを心配していた。
「(・・・気をつけろよ・・・)」
ホジョはなにを不安がっているのだろう
「ね!そこのきれいなおねえさん!」
「あら、かわいい坊やね。なにか用?」
「用なんてないよ!ただすごくきれいだったから」
「上手ねぇ~」
「でもお化粧こいね。とったほうがいいとおもう。」
「なんですって!!!」
「このマセガキ!あっちへおゆき!」
「なんでそんなにおこるの?とったほうがきれいっていいたかったんだよ」
「嘘をお言い!化粧で誤魔化してるって言いたいんでしょ!!」
ホジョの母ちゃんはスーパー短気だった!
もっとホジョの話を聞いておけばよかったのかもしれないが、今はそれどころじゃない
ここで引いたら男がすたるのだ!
「おにばばあ!」
フェンリルも負けじと言い返す!・・が、
「なにさクソガキ!」
怒った女性は手をつけられないのだ!
もう逃げるしかない!ダッシュで駆け出すフェンリル
「・・そこのおねえちゃーん!!!」
そして(下心満載で)泣きつく
「あらら、大丈夫?こんな胸でよかったらいくらでも見なさい」
「おっぱいー!」
「ふふふ!」
「おねえちゃんやさしいね!ぼく、やさしいひとだいすき!」
「そしておっぱいが大好きなのね?」
「うん!!!あとね、おしりもすきだよ!」
「もう少し大きくなってマッチョになったら彼女になってあげる!」
「ほんと!?ぼくムキムキになるよ!」
「楽しみにしてるわね!」
と、そこにアイス屋登場
「あ、やべ。ここあの坊主の家じゃねーか。さっさと行くに限るな。うん、そうしよ!」
昨日の二の舞はごめんだとばかりに通り過ぎようとするアイス屋
が、事はそう上手くいかない
「おじちゃーん!!!」
気付かれてしまった。しかも悪魔はアイス屋が進めないよう正面から走り寄ってくる
「・・・いらっしゃいませ・・・」
「ちょっとー、ぼく[おとくいさん]だよ!元気にあいさつしてよ」
「ハァァ!?・・坊主、お得意さんってのは金出す人の事をだな・・・」
「きょうお金もってきたよ。だからおきゃくさまだよ」
「お!そうか・・・!それならいいんだ・・・!」
「ちょっと、なんで泣いてるの?アイスに鼻水ついたらいやだからふいてね」
「きょうは虹色のね!」
「ああ・・・」
「おいひい・・・・・んん!!!!!!!!」
「ちょっとー」
「まだいたのかよ!?今度は何!?」
「虹色のね、黄色いとこすっぱかったんだけど」
「お前がくれっつったんだろ!?なにその言い掛かり!?」
「ぼくきのう言ったでしょ。子供だからすっぱいの食べられないって。なんでおしえてくれないの?いじわるおじさん」
「いじわるおじさん!?」
「マンマにいいつけるもんね。おじさんにすっぱいの売りつけられたって。あとね、お友達にもここはすっぱいのしか売らないっていうよ。あと子供そうだんしつにでんわする」
「なんでお前そんな悪質なの!?イタリアンマフィア!?」
「マフィアにもでんわする」
「あーもう!わかった!わかったから!!」
「・・・持っていって下さい・・・」
「やったぁ!これはじめてのやつだ!おじちゃんありがとう!」
「どういたしまして・・・うぅ・・」
「あーおいしかった!ってあれ?・・・・あ、ああああ・・・!なに!?あいつ!!!」
アイスを食べ終えたフェンリルの目に映ったもの、それは
昨日のおねえさんと謎の男(の子)だった。フェンリル怒りの連打!
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンピンポン!!
「ちょっとー!!!ねぇちょっとー!!!!」
おねえさんが出てくるなり猛抗議!
「ちょっとどういうこと!?」
「ん?どうしたの?」
「ぼくというものがありながらほかの男と!だあれ!?あいつ!」
「ふふふ!中にお入りなさいな」
「やきもちを焼いたのね?ほら、抱っこしたげる」
「ぼくしあわせだよ!」
「今紹介するわね。付いてらっしゃい」
「(どんなやつだろう・・・あたまにきちゃう!)」
「(よーし、ほうきで叩いてやr・・・)・・・・」
「(ちょっと・・・超こわいんだけど!)・・・よろしく」
ちびっこギャング()みたいな少年にちょっとだけビビるフェンリル。しかし
「章治です!初めまして!」
少年はすごく礼儀正しい子だった!
「(ええええ!?すごくいいこなんだけど・・・!どうしよ、ほうきで叩けない!)」
「うちの子なの。年も近いし仲良くしてあげてね!さっきもね、ちょうど君の事話してたの。かわいい男の子が引っ越してきたわよって。あ、そういえばお名前は?」
「ふぇ、ふぇんりる・・・」
「フェンリル君よ。章治、仲良くね?」
「うん」
「こいびとどころか子供がいたなんて・・・」
章治の部屋で失意にくれるフェンリル
と、部屋の主登場
「あ、フェンちゃん!ここにいたのね!」
「いたら悪いの?」
「なんでむくれてんの。話ならきくけど」
「きみに話したっていっしょだよ」
「ああそう?あ、ところでフェンちゃん運動とかしてんの?」
「してるけど・・・」
「じゃあ一緒にサッカーやろうよ!オレね、サッカー選手になりたいの」
「いいけど・・・」
「じゃあ明日ね!約束!約束やぶったら家の前にうんこする。たぶん」
「ぼくは今ここでしてやりたいけどね・・・!」
「お!いい顔になったじゃん。その顔のほうがいいよ!」
章治は男前だった。そして優しかった。
「まけた・・・ぼくまけたよ・・・」
「・・・・しかもね、その子、すごくいい奴だったの・・・。でもぼくはムスっとしててね・・・かっこわるかったの・・・」
「まぁ・・。でもね、ちゃんとそう思えるって事はかっこいいわよ。フェンリルは世界でいちばんイイ男になれるわ。マンマがそういうんだから間違いないのよ」
「今日はお休みするまで御本をよんであげるからゆっくり寝なさい」
「ほんと!?楽しみだなぁ!」
さっそくベッドに直行するフェンリル
「ねね!今日はなんのお話なの?」
「今日のお話はね、【アテにできない人をアテにする方法】よ」
「へぇ!なんだかおもしろいね!」
「でしょう?マンマの大好きな本よ!うふふ!」
「はやく!はやくよんで!」
すぅすぅ・・・本の内容はとても子供向けとは言えなかったが、子守唄にはなったようだ
「パーパを越えるくらい素敵な男性になるのよ。そしたら貴方だけのおっぱいが手に入るわ
・・・おやすみ。ちいさな狼さん」ちゅっ
・・・おっぱいではなくちんちんが手に入ることになるのだが、それはまた別のおはなし・・・