引越し!~新しいともだちとセクシーおねえさん~

 

母と息子の新生活一日目

 

「マンマ!ここが新しいおうち?すてきだね!」

「でしょ~!パーパの貯金で買ったの」

「でもパーパは入れてあげないんでしょ?」

「そうよ~いい?フェンリル。パーパを見かけたらすぐ教えてね?

仕事ほっぽりだして追いかけて来そうだから」

「わかった!ね、展望台は買ってくれた?」

「裏庭にあるはずよ、見てらっしゃい」

「うん!」

 

母ひとり子ひとりの新生活だが二人はわりとエンジョイしているようだ

はたして父は無事二人と合流出来る(してもらえる)のだろうか・・・

 

 

 

さっそく展望台によじ登るフェンリル

「やっぱりこれがなくちゃね!」

実に子供らしい・・・・と思いきや、

 

どうやら覗きの為の展望台らしい

先が思いやられますね!

 

しばらくおねえちゃん観察をしていたフェンリルが突然どこかへ駆け出した

今度はなんなのだろう

 

どうやら自分と同じくらいの子供を発見したらしい

駆け寄るフェンリル

 

「やぁ!ぼくフェンリル!ヨロシクね!」

元気にあいさつ!

赤毛の坊やも笑顔で返してくれる

「ヨロシク!おれは****つぅんだ」

 

 

しかし

フェンリルはよく聞き取れなかったらしい

「え?もっかい言ってよ」

「だぁーかーら!****だって!」


「なんかよくわかんない。もうホジョって呼ぶね」

聞き返した挙句これである

「・・別にいいけど・・」

赤毛の坊やは少しモニョモニョしながらも、親しげに接してくるフェンリルに心を開いたようだ

 

「ホジョー!」

響きが気に入ったのか突然叫び出すフェンリル

赤毛の坊やもなんだかんだで楽しそうだ!

 

 

「お前、これやってみ」

坊やもノってきたのかフェンリルに変顔をして見せてきた

 

「ぼくもっと変な顔できるよ!うぇっへっへ~!」

「うわ!へんたい臭ぇwww」

 

男の友情成立の瞬間である。そして

 

「あ!ネコだ!ホジョくん、チャオ!!!」

「え!ちょ、おま・・・!」

 

気分の移ろいやすいフェンリルの洗礼を受けたホジョ(仮名)であった

 

 

呆然とするホジョを置いて猫に近づくと、おもむろに手の甲の臭いを嗅がせるフェンリル

「ちょ、お前ぼくのココ嗅いでみ?え?悪くないって?マジで!?

さっき鼻水拭いたんだけど。」

 

「ウソ!?もっと嗅がせろって?いま超汗臭いよ?ランニングマシンで10時間走りっぱだった人みたいに。え?それでもいいって?」

 

「ちょっと・・・ついてこられると困るんだけど。ぼく、追っかけられるより追っかけたい派なんだよ。わかる?わかったら明日また来て?」

 

「・・怒ったの?ウソだよ!!戻ってきてよ猫ちゃん!!」

猫が去ったのは怒ったからじゃない。飽きたからだ。

 


そして夜。今度は宮廷ごっこに励むフェンリル

「そこの女の子!ぼくにおっぱいを触らせるのだ!」今は王様らしい

そしてそれを見ていたマンマが一言

 

「そんな態度じゃ女の子にモテないわよ?女の子には優しく紳士的に、そして命令じゃなくてお願いするものよ」


「・・・マンマ!これでどう!?」

「素敵よ!きっとマンマより素敵な人が見つかるわ」

「マンマみたいにキレイで優しいひとなんかいないよ!ぼくマンマとけっこんする!」

「やだこの子可愛い!」

 

母と子、なかなかよいコンビのようだ。ところで今頃父はどうしているのだろう?

 


母と子が父を他所に盛り上がっているとアイス屋が回ってきた

 

呼び止め駆け寄るフェンリル

「おじちゃん!ジェラートちょうだい!」

「坊主、イタリア人か。残念だがここにはジェラートなんかないぜ。あとお兄さんって呼べ

「おじちゃん!ジェラートちょうだい!」

お前全然話きかねぇのな!?いいからそこの写真から選べ、な?お願い!」

「じゃあウサギさんのちょうだい!」

「おう、ちょっと待ってな」

「ね、このウサギさんはなんていう名前なの!?あと何味?すっぱいのだったらぼく食べられないんだけど。まだ子供だから。わかった?」

「まじうるせえ!!・・ホラ、ウサギさんだよ。25シムオリオンね。」

「あ!ぼくお金持ってくるの忘れちゃった。でもね、マンマはお金持ってるよ。ぼくのマンマすごくキレイだけどおじちゃん口説いちゃだめなんだからね」

「マジなんなのお前!?いいよ!持ってけ!で、二度と来ないで下さいお願いします!

「あと虹色のも食べたいからまた明日も来てね!チャオ!」

 


「やったー!貰っちゃった!・・・お?」

 

フェンリル、女性を発見!

 

「ううー!早くおしゃべりしたいのにおしっこしたくなっちゃった・・・!」

 

でも我慢する。

「そこの美人なひとー!!!ちょっとまって!」

 

「あら、ぼくどうしたの?こんな夜遅くに。お家は?」

「あの青い壁の家だよ!」

「じゃあうちのお隣さんね。うちはあそこ。近いし送っていってあげましょうか?」

どうやら女性はホジョと反対側の隣に住んでいるらしい。

 

「ぼくが送るよ。女の人はおとこが守るんだよ」

「まぁ!この子ったら、ふふ!」

「あとね、この子じゃないよ、ぼく大人だもの。だってね・・・


ココだけの話、女の子とチュウした事もあるんだ!」

「じゃあ大人ね!」

「そうだよ!」

 

「・・あ、もっとお話したいけど、今日はもう帰るね。すごくおしっこしたいんだ。

おもらしする所をステキな君に見られたくないもの」

「うふふ!今度またお話しましょうね。家に入るまで見てるから、安心してお帰りなさい」

「うん!チャオ♪」

 

 

 


無事トイレで排尿する事ができたフェンリルは幸せ気分で就寝

「ムキムキになってモテモテ・・・へへへ・・・」

 


そして窓から一部始終を見ていたマンマ。

 

 

「さすがアイツの子だわwwww血は争えないわね!ハハッ!」