9日目・後半 エクストリーム・謝罪

深夜。章ちゃんの店から帰ってきたフェンリルはなかなか家へ入れずにいた

家にカッツェがいないという事を思い知らされるのが怖いのだ

もう病気である。

病気、シック、シックハウス症候群・・・

 

 

 

 

 

 

咳、たん、鼻水、鼻づまり・・・そして猫アレルギー・・・アレ?猫?

「貴方など馬。で充分ですよ」

「か・・つぇたん・・・!!!!!!」

居た。猫居た。なんで?

そしてなんで

 

「日本には[変態は に踏まれて 喘いでろ]という川柳があります。

つまりはそういう事です。」

「!・・・ジャパニーズコワイ・・・マンマミーア・・」

「まぁそんな事どうでもいいんです。私が怒って電話した理由はこれですよ!」

 

 


みなさん良くみていらっしゃいます

 

 

 

 

「ごめんなさい!ごめんなさい!もう浮気しません!ちゃんと働きます!」

「・・・・」

「カッツェちゃんだってホントはボクの事好きだよね?だからまだ家に居てくれたんだし・・

ボクだって君が大好きさ!証拠だってあるよ」

「証拠ですって?なにが証拠だと言うのです!?」

「ほら!これ・・「お断りします。」

 

 


「花を出せばいいと思っているのですか?ああ、頭が花畑ですから取り放題ですもんね。

おめでてーなお前は。正月か。万年正月か。ハッピーニューイヤー!」

「まだお正月じゃないもん・・・!あとキャラ違うもん・・!」

「いいからお年玉下さいよ。ホラ、その場で飛んでみて下さい。ズボンに小銭が入ってるのはわかってるんですよ。お札もあればそれも宜しく。」

 

カッツェはカツアゲを覚えた!


 

 

そして謝罪は夜が明けても続き・・・

 

 

 

太陽が昇った頃にはこうなっていた

「お金も希望もないんだよ!!解れよクソ猫!!あ!爪立てんな!痛い!!!」

「ここに爪研ぎあるから研いでるだけだろうが?腐れオオカミ!馬鹿!将来ハゲ!DV男!

ドメスティック馬鹿!」

「ドメスティック馬鹿って何!?意味がわからな・・あ!痛い!マジ痛い!すいません!!

止めて下さい!や~め~てぇ~~~~!!

 

 

新聞配達の少女:「・・・」

アホの喧嘩は犬も食わないし少女だって食わないのだ。

 

 

 

 


争いは夜も続いていた。

浮気癖を責めたら逆ギレして手を出してきたフェンリルに、カッツェは怒り心頭!!

「あーマジで腹立つわぁ・・なーにがフルヌッコだよ馬鹿が。

フルボッコしてやろうか?あ!?」

口調だって荒々しくなる。仕方ないね

 

 


と、いきなり立ち上がり、カッツェも立たせるフェンリル

「ね!仲直りしようよ!そしてさ・・・爪切ってあげる!」

「触んな寄んな。あと切らねーから。お前専用武器だから。これ

 

「・・・実はね、花以外にもプレゼントしたいものがあるんだ」

立ったと思ったら今度はひざまづく。一体何がしたいのか

 

「!!・・・・フン!お前の財布にはもうキャバクラの割引券しか・・・」

 

 

 

 

「!!!!!」

「ボクと結婚して下さい」

なんとフェンリルはダイアの指輪を差し出した!


「・・・・ダイア・・・・」

「よく似合うよ」


「あとこれは結婚指輪。さっきのは婚約指輪ね。」

「・・・・・

 


フェンリルさん!!愛してる!!」

感極まって胸に飛び込むカッツェ!口調も元に戻ったようだ。貴金属効果すgay

「本当!?結婚してくれるの!?」

「もちろんです!もう貴方(とダイア)の事しか考えられません・・・!」

 


ダイアは全ての怒りを幸せに変える!

「またこんな所に脱ぎ捨てて。これからは私の所に持ってきてくださいね

「えへへ~~!ごめんね

「いいんですよ、貴方の下着を洗うのが私の幸せです

「今日うんこつけちゃったけど洗ってくれる?

土下座しろ。そして死ね

「うへへ~~生きる!

 


幸せ絶頂のフェンリル、結婚式のお誘い電話をかけまくる。深夜だけども。

 

「あ!章ちゃん!?オレ明日結婚する!ヌコたんとする!」

「フェンちゃんそれ結婚詐欺。ガチャリ

 

「ヌーッコヌーコにしーてあげるー!ステッリーナちゃん!ボク結婚す・・」

「五月蝿ぇ!ネギでぶたれたいのか!!!」ガチャン!

 

「ハーイ!エルヴィラ!ボクけっこ・・・」

呪ってやる・・・カチャリ・・・

 

 

 

はたして結婚式を無事迎えられるのだろうか・・・

 

 

次回→富樫