成田離婚って流行ったよね
早朝、狼宅に大きな声が響き渡る
「狼さーん!ご指定の場所に納車しておきましたー!」
「ああ、届いたようですね」
「カッツェたーん・・こんな早くになんなの?」
「いいから付いてらっしゃい」
「いかがです?目が覚めたのではないですか?ふふ」
「ちょ・・・これ・・・!!!!」
「ボクの車!!・・こっちはカッツェたんの!?」
「ええ。ですが貴方も乗っていいんですよ」
「うれしい!でもどうして?ボクの車道楽が嫌だったんじゃないの?」
「売りはしましたが、やっぱり貴方の運転する姿が素敵でしたので」
「やだ!!カッツェたんったら!ボク、キミのためなら何でもする!!」
「本当ですか?実はお願いがあるのですが・・・
カッツェはフランスに行きたかったらしい。
大体目的なしにあのカッツェがサービスなどする訳が無いのだ。そのサービスもかりそめのものだが・・・(車の支払いは当然フェンリルにくる)
到着!
「おフランス素敵!」
「ええ、こういう所に住みたいものですね。別荘でも持ちたいものです」
「(おフランスの別荘でカッツェたんとフレンチ・セッ*ス…)…ボク、いつか絶対買う!」
「それは嬉しいのですが・・・何か変な事考えてません?顔がいやらしい。」
「それは元からだよ。ね、デートしようよ!」
「私、本屋に行きたいです」
「いいねー。じゃあカフェ行った後に本屋ね」
「いいですよ」
「ジェラートある?あとボクの奥さん用に特別美味しいジュースを頼むよ」
「はい。・・・あと、あの・・あなたセレブのフェンリルさんではないですか?」
「うん。そうだよ。あと彼がボクの奥さんのカッツェたん!キレイでしょ!新婚旅行中なの」
「そうですか!ではお祝いに料金はタダにしましょう!」
「マジで!じゃあみんなにココを宣伝しとく!」
腐ってもセレブ。お菓子の売り子をクビになってもセレブなのだ
店長からのおごりで楽しむ二人
店長もガッカリの味オンチ。
「あ!これイギリスの味がする!ほんと、イギリスってお菓子だけは美味しいよね」
「今フランスの味だとおっしゃいませんでした?」
「いや。イギリスって言った。カッツェたんお耳にノミがいるの?」
「恥ずかしい人ですね。最初から黙って食べていればいいのです」
「うん・・・そうする・・・」
知ったかぶりして恥をかく。(ムード-20)
気を取り直して次は本屋へ
「カッツェたんのお買い物終わるまで本読んで待ってるね」
「ええ」
「ネクター関連の書籍を全て自宅へ送って頂けますか?」
「かしこまりました。では、準備に暫く掛かりますのでそちらでお待ち下さい」
時間が掛かるようだ。仕方ないのでカッツェはフェンリルと共に読書する事にした。
・・・・が。
フェンリルはエロ本を読んで興奮していた。雰囲気ブチ壊しである。
カッツェはもっと罵ってやりたかったが一言で我慢しておいた。
「ねね、これ見て!」
本屋でエロ本読んでたらカス呼ばわりされたので、しかたなく街の歴史書を読んでいたフェンリルは遺跡に興味を持ったらしい。アドベンチャーを探しに掲示板へ
「どんなものがあるのですか?」
「うんとね!ボクこの古代の墓とかいきたい!」
「嫌です。私、このネクター工場に行きたいです」
「やだやだ!!お墓に行くんだもん!!お墓がいい!!」
フェンリルの駄々っ子が炸裂したので、とりあえず墓に関する人物へ会いに。
建物内から話を盗み聞くカッツェ
「(つまらない内容だったらネクターに行きます)」
「キミの無くしたもの見つけたらいいんだね?」
「(なんだかつまらなそうですね・・・)「・・え!?ウソ!お宝もザクザクなの!?」
「!!」
「カッツェちゃんも付いてきてくれるの!?」
お宝と聞いて動かないカッツェなどいない
「せっかくの新婚旅行を一人で過ごす事もないかと思いまして」
「でもさー、制汗剤そんなにいらないんじゃない?カッツェたん臭くないよ?」
「貴方用ですよ馬鹿」
さぁ、一体どんなアドベンチャーが待っているのか。
次回へ続く!