2日目 年下の犬
あの日(昨日)家出したラパンは・・・
街で迷子になっていた。
しかも腹減り状態
ラパンが空腹でフラフラしていると、そこに一匹の犬が通りかかった。
「どうしたんですか?うさぎさん、具合でも悪いんですか・・・?」
とても親切な犬のようだ。・・・それなのに、
「クソ犬が近づくんじゃねーよ!」
いきなり暴言。そしてまた逃亡。
情けをかけられるくらいなら死んだ方がマシ!プライドだけは一人前の兎なのだ。
そして逃げ切った先で釣りを始める。
「なにが具合でも悪いんですか?だ!オレ様は腹が減ってるんだよ!!!!」
金は家に置いてきた。もう釣るしかない。
そして・・・
「・・・あれ?」
「・・・・・」
恥をかなぐり捨て、事情を話すラパン。
「・・・そうだったんだ・・・」
「・・・・ああ。」
「・・・家に帰れば丸くおさまるよね?」
「・・・・ああ。」
「じゃあ帰ろうね。お家まで送るから。」
「・・・・ああ。」
ラパン、家出二日目で(年下に)送迎され帰宅。